INTRODUCTION
『 Bookshelf 』のファンタジー作品は、それぞれ独立した世界観をベースに描かれていますが、基本的な地域名等は共通しています(※駄文「趣味で書き続けている物語」参照)。そこで筆者のHDDに保存されている過去の創作物の中から、大まかな「こういう設定」というものを抜き出し、まとめてみました。完全に趣味の領域です。まぁ、軽く流してください。
WORLD MAP
世界の名前は“幻想世界”です。作品によって狂気山脈北西の大内海が存在したり、しなかったりします。また双月島は西にあることが大半ですが、作品によっては東に移動します。他にも侵蝕海が存在しない作品もあります。その場合、華南半島は華南平原になり、華南半島の山地が侵蝕海の部分に移動します。
西方世界の特徴
ぶっちゃけ、10世紀から12世紀にかけてのヨーロッパにファンタジーRPGの技術やら何やらが存在しているような社会を想定しています。主な対立軸はイルバーナ半島に法王庁を置く聖杯教会と諸王の権力闘争、文明化した中央平原と未開の西方森林との確執、狂気山脈と暗黒半島に拠点を置く魔族とその他の地域に広がる人族・獣族・精族の対立というもの。先史文明として《妖精王国》というものを設定していたため、オーソドックスなファンタジーRPGのシナリオは何でも再現可能。主に狂気山脈近郊のジグール河流域、イルバーナ半島、中央平原と西方森林を分かつレイル河流域を使用していました。
なお、下記は×年前、オリジナルのTRPGルールを用いたキャンペーン用に作った地図のひとつです。
こっちは、その数年後という設定の地図です。
国名は作品に応じて適当に変えていますが、大きな枠組みは統一王朝の崩壊直後なら上を、群雄割拠の場合は下を今でも基準に使っています。ちなみに『 genocider 』は上を基準にした作品で、西ディール王国を西ファーディス王国と改名して使っています。手抜きもいいところ(苦笑)
東方世界の特徴
中華な匂いのする地域として設定。侵蝕海はある時期のシナリオの結果として、その場の勢いで生まれたもの。キャンペーンに応じて存在したり、しなかったりしますが、一応、今は存在していることを前提に話を組み立てています。歴史区分的には認知度の問題から三国時代をひとつの基準に置いていますが、そのくせ、双月島が東にある時は、早々と武官政権が存在していたりするため、あくまで目安としてそうだ、という程度にすぎません。
砂漠世界の特徴
アラビアンナイトな匂いのする地域として設定。ロストワールド的な大密林は砂漠世界の南部に位置しています。あまり使っていない地域のため、設定は他に比べて異常に少ないのが特徴です(苦笑)
HISTORY
- 神話時代
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基本的に幻想世界は《世界》が《御子》を生むための胎内という設定にしています。全ての魂は《御子》として生まれるために、輪廻転生を繰り返しながら、様々な試練を経験するという感じです。日本人には非常にわかりやすい世界だと思います。ついでに、神様になった連中は、《御子》として《世界》の外に生まれ落ちるという形でフェードアウトさせることが可能なので何かと便利です(笑)
- 妖精王国
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古代魔法文明です(笑) 基本的に魔族との最終戦争が勃発して滅びます。
- 統一王朝
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妖精王国のあとに誕生する人族の統一国家です。ぶっちゃけ、西方世界の場合はローマ帝国っぽいものを意味します。言語や歴訪や度量衡が統一され、街道が整備されている理由に使用しています。
- 百王時代
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統一王朝が何らかのキッカケで崩壊したあとの戦国時代です。土豪の国家は侯国、なんらかの宗教的バックボーンを持つ国家は王国、周辺諸国が統一王朝の後継者と認めるしかない何かを持っている国だけが帝国を名乗るという感じで、適当に諸国を作り上げます。
RACE
- 人族(蒼人族・赤人族・黒人族)
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人間です。白色人種、黄色人種、黒色人種という大まかな分けを持っていますが、ほとんど気にしたことがありません。まぁ、小説にしろTRPGシナリオにしろ、基本的に日本人向けのため赤人族ばかりだったりもします。作品によっては西方人(西アジア系)、北方人(ケルト・ゲルマン系)、東方人(アジア系)、南方人(アフリカ系)の四区分になります。
- 獣族(鬼人族・狼人族・獅人族・馬人族・牛人族・鳥人族・蛇人族・豚人族・犬人族・猫人族)
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獣頭の亜人種です。ゴブリンな鬼人族、ワーウルフな狼人族、ワーライオンな獅人族、ケンタウロスな馬人族、ミノタウロスな牛人族、バードマンな鳥人族、リザードマンな蛇人族、オークな豚人族、コボルトな犬人族、猫耳の猫人族の十種族がだいたいの作品で出てきます。最後の猫人族へのツッコミは却下。東方世界は獣族オンリーで構成されている場合が大半です。
- 精族(樹精族・地精族・草精族・夜精族・水精族・風精族・炎精族)
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妖精種族です。樹精族はエルフ、地精族はドワーフ、草精霊はホビット、夜精族はダークエルフ、水精族はマーメイド、風精族は天女やジニーみたいな特殊なエルフ、炎精族はドラゴニュートというか人型の竜みたいな連中、という感じです。
- 魔族
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ヴァンパイアを頂点とする人族・獣族・精族の変異種、言ってしまえばアンデッド連中のことです。異世界の悪意の塊のような“力”の影響を受けています。基本的に馬鹿、愚かというのがキーワードですが、高位の者は独自の理念や理想を持っているか、矛盾する衝動と葛藤し続けているかのどちらかにするというのが自分なりのお約束だったりします。
MAGIC
魔法の理屈というか、ルール的な考えはTRPG『 Rune Quest 』がベースですが、まぁ、TRPG 『D&D』で遊び倒した世界なので、その影響もかなーり濃厚です。
- 精霊魔法
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感覚的には漫画『精霊使い』のように、従属させている精霊に様々な命令を与え、自然を変化させる魔法のことを精霊魔法としています。ただ、ソードワールド系の原典でもあるTRPG『 Rune Quest 』のように、特定の現象を起こす精霊を従えるのが通例であり、万能な四大精霊を従属させた者はほとんどいないという感じにしています。
- 神聖魔法
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特定の神々と《誓約》を結ぶと、《加護》と呼ばれる特殊能力(戦神だったら筋力ボーナス等)が得られるというのがベースです。その《加護》の中で、持続的ではない魔術的なものが《奇蹟》と呼ばれます(ホイミなどの治療魔法など)。世界固有の神々、正邪を問わず異世界から介入する神々など、設定に応じて神の数や種類は大きく変わります。ちなみに神様のほうが勝手に《加護》を与えている場合もあります。『 genocider 』のジークくんなんかは、その典型例です。
- 魔儀
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魔法というより錬金術です。特定の効果をもたらす呪具を生み出す技術として設定しています。たいていは杖に魔法を込めるみたいな感覚ですが、作品によって、単に魔法的な品物を作る錬金術師だったり、呪具に込める呪法をその場で練り上げる天才がいたりと、いろいろな扱いを受けます。
SUPPLEMENT
以上はあくまで基準のひとつです。実際に作品を書いている最中は忘れていると思ってください。設定に縛られていては、面白い話は作れないしね。